スーパーフード「アマランサス」で健康生活
近年、健康志向の高まりとともに「スーパーフード」と呼ばれる栄養価の高い食材が注目されています。数あるスーパーフードの中でも、特に注目すべきなのが「アマランサス」です。アマランサスは、南米アンデス地方原産のヒユ科の一年草で、約7000年前からインカ帝国で栽培されてきました。
インカ帝国の人々にとって、アマランサスはトウモロコシと並ぶ重要な主食であり、栄養価の高さから「神の穀物」とも呼ばれ、大切に育てられてきました。当時は、宗教的な儀式にも用いられ、その価値は金と同様のものとして扱われていたと言われています。
しかし、16世紀にスペインがインカ帝国を征服すると、アマランサスは栽培を禁止されてしまいます。その結果、長らくの間、幻の穀物として歴史の影に埋もれてしまうことになりました。
ところが近年、その優れた栄養価が見直され、再び世界中で注目を集めるようになりました。現代の私たちにとっても、アマランサスは健康的な食生活に役立つ、まさに「スーパーフード」と言えるでしょう。