意外と知らない?デキストリンの働き
サプリメントを知りたい
先生、この資料に「デキストリン」についていろいろ書いてあるんですけど、種類が多くてよくわからないんです。消化されやすいものとされにくいものがあるってどういうことですか?
サプリメント研究家
そうだね。「デキストリン」はデンプンを分解して作られるんだけど、分解の仕方や大きさによって性質が変わってくるんだ。例えば、マルトデキストリンは消化されやすく、エネルギー源として使われやすい。一方、難消化性デキストリンは食物繊維のように消化されにくく、お腹の調子を整えるのに役立つんだよ。
サプリメントを知りたい
分解の仕方でそんなに変わるんですね!じゃあ、シクロデキストリンはまた違うんですか?
サプリメント研究家
いい質問だね!シクロデキストリンは、グルコースが環状に繋がってできたデキストリンの一種なんだ。この環の中に他の物質を閉じ込めて、薬や香料などを効率よく体内に届けたり、成分を安定化させたりするのに役立つんだよ。
デキストリンとは。
サプリメントの材料に使われる『デキストリン』について説明します。デキストリンは、でんぷんを化学的、あるいは酵素の力で小さくしたものの総称です。
食べ物として利用されるものとしては、マルトデキストリン(ぶどう糖が8-12個つながったもの)がよく知られています。マルトデキストリンはでんぷんよりも粒が小さいため、消化吸収されやすいと考えられています。
一方、デキストリンを焙煎し、酵素(でんぷんを分解する酵素)を用いて消化しにくい部分だけを取り出したものは、難消化性デキストリンと呼ばれ、小腸で分解されない食物繊維として利用されます。
医薬品としての効果をうたわなければ、医薬品ではなく食品の原料として扱われます。
日本の薬の公式本にもデキストリンは掲載されています。
食品添加物としては、既存添加物のシクロデキストリン(環状オリゴ糖)があります。
デキストリンは、でんぷんを化学的、あるいは酵素の力で小さくしたものの総称です。
工業的にデキストリンと呼ばれるものは、塩酸などの存在下、粉末の状態で高温で加熱して得られる、水に溶けやすい焙焼デキストリンを指すことが多いです。
可溶性でんぷんは、薄い塩酸で短時間加熱して小さくした、白色のデキストリンの一種です。
ぶどう糖が6、7、8個環状につながったものを、それぞれα-、β-、γ-シクロデキストリンと呼んでいます。
シクロデキストリンは様々な小さな有機化合物と包接物を作るので、医薬品や香料などの分子カプセルとして用途があります。
デキストリンとは?
デキストリンと聞いて、すぐにそれが何か説明できる人は少ないかもしれません。しかし、実は私たちの身近な食品や製品に幅広く使われている、とても馴染み深い成分なのです。
デキストリンは、でんぷんを分解して作られる物質です。でんぷんは、ご飯やパン、じゃがいもなどに含まれる、私たちにとって重要なエネルギー源です。デキストリンは、このでんぷんをより消化吸収しやすい形にしたものと言えるでしょう。
マルトデキストリンとエネルギー補給
スポーツや激しい運動をしている時、誰もが経験するであろう疲労感。その疲労感を軽減し、より長く運動を続けられるようにするために、エネルギー補給は欠かせません。そこで注目されるのが「マルトデキストリン」という成分です。
マルトデキストリンは、トウモロコシやじゃがいもなどに含まれるデンプンから作られる成分で、消化吸収が速やかなのが特徴です。そのため、運動中に摂取すると、速やかにエネルギー源として利用され、疲労回復を助けてくれます。
また、マルトデキストリンは、血糖値の上昇がおだやかであるという点もメリットです。急激な血糖値の上昇は、 insulin の大量分泌を招き、かえって疲労感を増強させる可能性があります。マルトデキストリンは、血糖値を緩やかに上昇させるため、運動中のエネルギー補給に最適と言えるでしょう。
難消化性デキストリンと食物繊維
デキストリンと聞いても、一体どんなものなのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。しかし、実は私たちの身近な食品に幅広く使われている成分なのです。
特に注目したいのが、「難消化性デキストリン」という種類です。これは、トウモロコシのでんぷんから作られる成分で、食物繊維の一種として分類されます。食物繊維というと、野菜や海藻などに多く含まれているイメージがありますが、難消化性デキストリンは、そういった食品とは異なる特徴を持っています。
その特徴の一つに、水溶性であることが挙げられます。水に溶けやすい性質のため、食品に添加しても、味や食感を損ないにくいというメリットがあります。
さらに、難消化性デキストリンは、糖の吸収を穏やかにしたり、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあることも分かっています。そのため、健康的な食生活を送りたいと考えている方からも注目を集めているのです。
デキストリンの安全性と注意点
デキストリンは、食品や医薬品、工業製品など、幅広い分野で活用されている成分です。しかし、その安全性について疑問を持つ方もいるかもしれません。ここでは、デキストリンの安全性と、摂取する際に注意すべき点について解説します。
デキストリンは、でんぷんを原料とするため、基本的に安全性の高い成分と considered されます。食品として摂取した場合も、消化酵素によって分解され、エネルギー源となります。また、アレルギー物質としても知られておらず、多くの食品に添加されています。
しかし、摂取量には注意が必要です。デキストリンは炭水化物の一種であるため、過剰に摂取すると、血糖値の急上昇やカロリーオーバーにつながる可能性があります。特に、糖尿病などの持病がある方や、カロリー制限をしている方は、摂取量に気を配ることが大切です。
また、デキストリンは、医薬品やサプリメントにも使用されています。これらの製品を服用する場合は、配合されているデキストリンの量や、他の成分との相互作用について、医師や薬剤師に相談することが推奨されます。
さらに、デキストリンを食品以外で使用する場合、粉塵を吸い込まないように注意が必要です。大量に吸い込むと、咳や呼吸困難を引き起こす可能性があります。作業時には、マスクや保護メガネを着用するなど、適切な対策を講じることが大切です。
目的に合ったデキストリンの選び方
デキストリンといっても、実は様々な種類が存在します。それぞれに特徴があり、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
例えば、水に溶けやすいデキストリンは、スポーツドリンクなどに利用され、運動後の素早いエネルギー補給に役立ちます。
一方、水に溶けにくいデキストリンは、食品の食感改善などに利用されます。
このように、デキストリンは種類によって働きが異なるため、自分の目的に合ったデキストリンを選ぶようにしましょう。どのようなデキストリンを選べば良いか分からない場合は、専門家に相談してみるのも良いでしょう。