アミグダリンの真実：健康効果は？
サプリメントを知りたい
サプリメントの素材で「アミグダリン」って聞いたことあるんだけど、何だろう？体に良さそうなのかな？
サプリメント研究家
「アミグダリン」は、梅や桃の種の中にある成分だね。昔はビタミンの一種と考えられていたこともあったけれど、今は違うことが分かっているんだ。
サプリメントを知りたい
そうなんだ！じゃあ、体に良いわけじゃないのかな？
サプリメント研究家
「アミグダリン」は、体の中で毒のある物質に変化する可能性があるんだ。だから、サプリメントとして安易に摂取するのは危険だよ。
アミグダリンとは。
『アミグダリン』は、サプリメントの材料に使われることがあります。別名はレートリルとも言い、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド、ビワなど、バラ科サクラ属の植物の種の中心にある仁に多く含まれています。このアミグダリンは、噛んだり消化したりする過程で、毒である青酸を作り出す性質を持っています。また、熟していない果実の果肉や葉、木の皮にもごくわずかですが含まれています。昔はアミグダリンをビタミンB17と呼び、ビタミンだとする説もありましたが、現在では否定されています。なぜなら、アミグダリンは私たちの体の働きに欠かせない栄養素ではなく、不足しても病気になるという報告もないため、ビタミンの定義に当てはまらないからです。
アミグダリンとは？
アミグダリンは、アーモンドやアンズ、梅などのバラ科植物の種子や未成熟な果実に含まれる天然の化合物です。その化学構造から、青酸配糖体の一種に分類されます。アミグダリン自体は無毒ですが、体内に入ると酵素によって分解され、猛毒である青酸を生成します。この青酸の毒性を利用して、アミグダリンはかつてがんの治療薬として研究されましたが、その有効性や安全性が確認されず、現在では多くの国で医療用途が禁止されています。
アミグダリンを含む食品と摂取のリスク
アミグダリンは、アーモンドやアンズ、ビワなどのバラ科植物の種子や未成熟な果実に含まれる天然の化合物です。一部では健康効果が期待されている一方で、その摂取には注意が必要です。
アミグダリンは体内で分解されるとシアン化水素を生成します。シアン化水素は高濃度になると非常に危険な毒であり、摂取量によっては健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
アミグダリンを含む食品を摂取する際には、生の種子や未成熟な果実を避けることが重要です。また、加工品であっても過剰な摂取は控えるようにしましょう。健康効果を期待して安易に摂取するのではなく、必ず医師や専門家に相談し、適切な摂取量を守ることが大切です。
「ビタミンB17」の誤解
アミグダリンは、「ビタミンB17」という名前で、一部で健康効果があると宣伝されています。しかし、これは大きな誤解です。そもそも、アミグダリンはビタミンではありません。ビタミンとは、健康を維持するために体にとって必須の栄養素で、不足すると欠乏症を引き起こすものです。しかし、アミグダリンが不足しても、体に異常は起こりません。つまり、アミグダリンは、私たちが生きていく上で必要のない物質なのです。
アミグダリンの健康効果に関する主張と科学的根拠
アミグダリンは、アーモンドやアンズ、桃などの種子に含まれる天然の化合物です。一部では、このアミグダリンに抗がん作用をはじめとする様々な健康効果があると主張されています。
具体的には、アミグダリンが体内で分解される過程で生成される物質が、がん細胞を破壊したり、増殖を抑えたりする効果があるとされています。また、痛みを和らげたり、免疫力を高めたりする効果も期待されているようです。
しかしながら、これらの主張を裏付ける科学的な根拠は、現時点では十分ではありません。一部の試験管内実験や動物実験では、アミグダリンに一定の効果が見られたという報告もありますが、ヒトを対象とした信頼性の高い臨床試験の結果は不足しています。
むしろ、アミグダリンは体内で分解されると有毒な青酸を生成することが知られており、その安全性には大きな懸念があります。実際に、アミグダリンの摂取によって中毒症状を引き起こした事例も報告されています。
安全なサプリメント選びのために
アミグダリンを含むサプリメントを選ぶ際には、安全性について十分に注意する必要があります。アミグダリンは、体内で分解されると有毒な青酸を生成する可能性があります。そのため、信頼できるメーカーの製品を選び、適切な摂取量を守ることが重要です。製品のラベルをよく読み、疑問点があれば医師や薬剤師に相談するようにしましょう。